マッサージの適応症と禁忌症

マッサージの適応症とは、マッサージにより改善効果が期待できる症状のことです。一方禁忌症とはマッサージにより悪化する恐れのある症状のことです。

適応症

神経系 神経痛、脳卒中後遺症、不眠症
運動器疾患 肩関節周囲炎(五十肩)、腰痛症、筋肉痛、腱炎、慢性関リウマチ
消化器疾患 慢性胃腸炎、常習性便秘
呼吸器疾患 気管支喘息、慢性気管支炎
循環器疾患 心臓神経症、充血、貧血
泌尿生殖器疾患 膀胱麻痺、膀胱痙攣、膀胱炎、乳腺障害
新陳代謝障害 痛風、脚気(かっけ)
※脚気とはビタミンB1の欠乏によって心不全と末梢神経障害をきたす疾患である。下肢のしびれやむくみが症状として表れます。
その他 疲労回復、病後の体力回復

禁忌症

急性症 急性熱性病、急性伝染病
悪性腫瘍 癌、肉腫
急性炎症 腹膜炎、虫垂炎
急性中毒 蛇毒、昆虫毒
出血性疾患 吐血、喀血、脳出血直後
外傷 創傷部、骨折、脱臼直後
重症の内臓疾患 心臓弁膜症、腎炎
血管病 動脈瘤、高度動脈硬化症
潰瘍性疾患 胃潰瘍、十二指腸潰瘍
結核 肺結核、脊椎カリエス
その他 梅毒、淋病、化膿性疾患

※1~7はマッサージにより、危害を招く恐れがある症状です。
※8~11はマッサージにより、悪化するまたは効果が出なある症状です